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2015年12月 7日 (月)

認知

cognition

英語cognitionの語源はラテン語のcognoscereで、
「知ること」という意味をもち、哲学的用語としては認識と訳される。
この語源の意味は学術用語として認知の意味に受け入れられている。
(例)
「認知とは知ることであり、認識ともいう。知るためには知覚記憶学習思考が必要であり、認知はそれらを必然的に含む」という表現。
認知科学の対象は「知覚することおよび知ること」にあるとする考え。

しかし、「知る」内容に問題がある。
後者の例では、認知を知覚することと知ることとに分けている。
前者の例では、知覚することは知ることに含まれると考え、そのことが明確に示されている。

人は「知る」ために、それに適した構造と機能を有する認知系と考えられる。
人という認知系は対象を知るために必要な情報を処理し、所定の認知過程を経て対象を知る。
対象認知がいかになされるか。=認知心理学の研究対象。
ナイサー
認知は感覚器に入力された情報が変換、整理・単純化され、表現を与えられ、記憶に貯蔵され、必要に応じて再生、利用されるすべての過程と関係する。
外界から関連情報が入力することなしに起きる心像(心的イメージ)や幻覚も同様に認知に関係すると考えた。

とりわけ関心の深い下位認知として、感覚、知覚、イメージ、保持再生問題解決、思考等をあげている。

★人は、ある知識について、その知識の有無、確からしさ、検索利用の容易さ等を認知することができる。
⇒人は知識のモニタリングを行い、知識を制御することができる。=メタ認知

人は認知機能をもち、認知について知ろうと強い興味を有する。
認知についての研究はギリシアの哲学者(例:プラトンアリストテレスら)によって始められた。
17世紀頃~イギリス経験論が起こり、知識は後天的に経験により獲得されると主張した(例:J.ロック)。
カント:内省による研究により、心には空間、時間、因果関係を認知する構造が備わっており、認知はその先天的構造によって決定される。
19世紀~哲学的研究から離れて、内観法を用いて意識の分析・総合を行う実験心理学的研究がヴントによって開始された。
やがて、ワトソンにより、行動主義が提唱され、客観性を重視する立場から内観法を否定する研究の流れが起こった。
その特徴は、研究が客観的に測定される刺激反応の関係に限られ、
泣いてきな認知過程の研究を否定した点にあった。
しかし、ハルトールマンの認知論的な心理学研究および人の知的能力と関係する応用心理学的研究から、刺激と反応の間をブラック・ボックスとする行動主義の考え方はあまりにも制約が強く、単純で、適切でないことがしだいに明らかになった。
おりしも、チョムスキーは彼の言語理論の立場からスキナーの行動主義を批判した。
他方、通信工学の領域で情報処理が構築され、その概念・理論が心理学の研究に導入され、また、計算機による人工知能、認知モデル構成等の工学的な認知研究が著しい進歩をみせるにおよんで、認知構造および認知過程を明らかにする研究が一気に進んだ。
こうして、行動主義から認知論的研究へと研究態度が変化した。

近年、認知を対象とする研究は、認知心理学、情報科学、神経科学、言語学、哲学等の領域で盛んに進められ、顕著な成果が産み出されてきた。
現在では、これらの学問領域を総合した学際的研究の必要が認められて、認知科学の名のもとに人(一般には動物)の認知および人工知能・ロボットの認知、およびそれらの間の関係についての活発な研究が進められている。

***

心理学のあまり知られてない側面ですね。
でも最近では技術の進歩もあって、人工知能やロボットが以前よりも身近な存在になってきて、私が学生だった頃よりかは、断然親しみやすい分野になったかと。
SF好きな人には、たまらない話ですよね。きっと。
そう遠くない未来を照らす明るい分野。
心理学っていうとどうしても臨床心理学とかメンタルな部分ばかりが目立っちゃって、
どことなく暗い雰囲気を醸し出していたけど、こういう明るい部分もあるんだってことを、
ぜひ皆様に知ってほしいです。

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