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2014年4月 7日 (月)

動機づけ&操作

motivation

行動の理由を考える時に用いられる大概念で、行動を一定の方向に向けて生起させ、
持続させる過程や機能の全般をさす。
知覚学習思考発達をはじめとする行動の諸過程を理解しようとする時には欠くことのできない概念でもある。
ごく一般的には、行動は、主体が何らかの要求(欲求)をもち、同時に要求の対象(誘因)が存在する時に生起すると考えられている。
さらに、要求と誘因が出会うことによって生じ、行動の直接的な推進力となる動因の概念もこの過程に加えられることがある。
◎動機づけの概念は、これら行動の発現と維持にかかわるすべての要因を含んだものとも考えられる。
しかし、動機づけの概念の捉え方が、各研究パラダイムによって異なり、確定的なものはない。

【本能論】
我々の行動は本能とよばれる生得的に与えられた動機づけ要因によって引き起こされるという構想。
精神分析学者S.フロイト:自己保存および種の維持を目的とするエロスの本能(欲動)と、自己や種を無機的状態に導こうとする死の本能とが対立しながら行動を支配する。
マクドゥーガル:社会的行動を含む人間の行動を本能から生じるものと考え、性、逃避、拒否、自己主張、群居等の本能のリストを提出。
この後、さまざまな研究者によって数多くの本能のリストが示され、一時は数千種類の本能が仮定され、「本能を信じる本能」という副題をもつ論文まで発表された。
しかし、特定の本能の分類するだけでは行動発言のメカニズムを述べることにはならず、
容易に循環論に陥ることになるという理由から本能に関する研究はしだいに衰微した。

エソロジー
動物を用いた研究により、本能の概念は再び注目されることになった。
ローレンツを中心とする比較行動学者たちは、動物の行動を通じて、触発刺激転位行動または真空活動などの概念を検討し、行動は生得的要因によって大いに影響を受けることを示した。

【生理学的動機づけ理論】
行動発現における生得的要因の影響を重視する点では本能論と同じ傾向をもつが、
生理学的過程に注目することによって本能論では言及されなかった行動発現のメカニズムについて考察しようとする立場。
キャノン:生理学的過程を中心とする個体内部の平衡状態が失われるとき、これを回復させるために行動が生起するというホメオスタシスの原理を提唱。
行動主義心理学者ハル:ホメオスタティックな不均衡の状態を解消するために要求および動因が生起し、それに導かれた行動によって動因や要求が低減されることが、当該行動を強化するための最も大きな要因であるとした(動因低減説)。
*しかし、行動は生理学的な不均衡の存在のみでは生じない。
動因低減説を発展させたスペンス誘因動機づけ理論では、クレスピ効果などの現象を用いることによって、内的な動因(例:飢え)ではなく、誘因とよばれる外的な刺激や目標物(例:食物)によって行動が引き起こされることが示されている。

【認知的動機づけ理論】
生得的ないし生理学的な過程とはなかば独立に、人間の認知機能が行動を発現させる原因になるという立場。
(例)
J.W.アトキンソンらの期待=価値理論:行動は目標達成への期待目標の価値(誘因価)との関数であると仮定。
バーラインらの認知論的な内発的動機づけ理論:入力された刺激と何らかの内的な基準とのずれが行動を発現させる。
TOTE単位の理論を発展させたパワーズらのコントロール理論 etc.

【人間的動機づけ理論】
人間は能動的な存在であるという前提にたち、人間に特有の主観的な要因が行動の原因になるという構想。
ロジャーズマズロー自己実現の要求、ホワイトのコンピテンス(有能性)の感情、またはディシ自己決定感への要求等が行動を統制する要因として主張され、産業場面や臨床場面において影響を与えている。

operation

ピアジェ知識を経験的知識と論理=数学的知識に区分。
(例)10個のおはじきを直線状に並べた時と円環状に並べた時とでは、おはじきの数は変化しない(数の保存)、という知識→論理=数学的知識。
このような知識は経験的知識よりも一般的で確実。
論理=数学的知識は子どもの行為から反省的抽象によって抽象される。
反省的抽象には感覚運動的知能(図式)と心的知能(操作)の2ユニットが含まれる。
図式は現に呈示されている物理的対象に依存する働きであり、
これにより対象は内在化され心的シェマとなる。
この心的シェマに働きかける内在化された図式=操作。
(例)乳児は対象をなめたり、たたいたり、「それに対して遂行できること」によって分類する。それは実際の行為による感覚運動的な分類だが、行為はやがて内在化され一般化される。
こうして、発達の過程で、対象は実際の行為ではなく操作によって分類されるようになる。

ふぅ~。小難しいことを書き並べましたが、結構基本的なお話。
要は人間の行動のきっかけは何なのかということと、モノを「こういうモノである」と理解できるようになるにはどういう過程があるのかってこと。
人間の行動の動機なんて一概には言えないと思う。
それこそ動物的なものから感情的なものまで様々。
でも人には「自分がこうしたいから行動するんだ!」って思いたい欲求があるように思えます。
だから人から言われたからじゃなく、「自分で決めたんだ!」ってことに強くこだわるんでしょうね。
あと、対象を「こういうモノ」だと理解するには、最初はとりあえずモノを扱ってみて、それからその対象の扱い方がわかるようになるっていう、子どもの頃を思い出してみたらそうだな~って納得。
知育玩具なんかがその格好の例ですよね。
でもこれって、人類の進化でも同じことが起こってるんですよ。
得体の知れないモノが現れたら、とりあえずいじってみることです。

ちょっとアタマを使ったので、甘いモノが食べたくなりました。

Dsc_04711

京王で開催中の北海道展で見つけた春苺レアフロマージュ
私のような雪見だいふく好きさんには是非食べていただきたい一品です。
そんな雰囲気が伝わったのかなぁ。
注文したらいきなり店員さんが「(1300円→)1000円でいいです!」と。
特に何の値切り術も使ってないんですけど。
あまりに唐突すぎて思わず「えっ!」って言っちゃいました(笑)
こんなこともあるんだねぇ~。

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